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    23 October

    北京旅日記

    10月20・21日の両日にわたって行われた日本学研究センター主催国際シンポジウムに参加しました。
     
    19日は金曜日で授業がないので(実際には学部の会議があったんですが)、朝6時に自宅を出て、8時の飛行機で北京へ。
    宿泊先のホテルには正午前に着いたので、まずは昼食。そのあとホテルにチェックインして、ひと休み。
    実は、ここ数日間、あれこれ考え事をしたり、ばたばたと用事が立て込んだりして、睡眠不足気味だったので、
    「ふた休み」したい気分でした。
    しかし、21日午後の分科会で発表するときのスライドがまだ完成していなかったため、ぼんやりとした頭で
    パワーポイントを操作。夜になって、何とか仕上がる。いつも締め切りぎりぎりにならないと、本気モードに
    入れない自分の性格、直さないといけません。DSCF1292
     
    夜、ひと段落が着いて、ホテル1階のU珈琲で、少し遅めの夕食。店内は空いていて、静かでした。英語で流れる軽いBGMを
    聴きながら、ハムサンドとコーヒーでお腹を満たす。窓の向こうにはすっかり暗くなった空に中関村のビル群が黒いシルエットを浮かべていました。
    その上に上弦の月。
    北京の片隅で、ひとりでハムサンドを齧るというのは、なかなか物悲しい、人恋しくなる刹那でした。
     
    深夜、体は疲れているのに、なかなか寝付かれず、結局眠りについたのは午前2時過ぎ。DSCF1272 
    20日は、朝から基調報告に始まり、こういう会の例にもれず、進行は遅れがちに、だからといって特に誰かがせかすわけでもなくのんびり続いていきます。
    昼食は、北京外大の食堂でバイキング。なかなか美味でした。DSCF1282
    夜は、懇親会。山東大学のX老師、北京外大のS老師などと同席。なかなか内気な私としては、少しでも顔見知りの先生にそばにいてほしいので、
    相当ほっといたしました。X老師には、感謝、感謝。
     
    深夜、体は疲れているのに、なかなか寝付かれず、結局眠りについたのは午前2時過ぎ…あれ?
     
    21日。午前中は日本社会分科会のパネルディスカッションを傍聴。
    しかし聴衆なし、も同然。閑古鳥が鳴いている。文学、言語学、経済分科会は盛況だと言う。
    うーむ、十七大でも第1議案となった「三農問題」に直接リンクしている新農村建設にかかわる部会なのに、これはどうしたことか…。
    政治的課題ではあっても、学問的課題にはなりえないと言うことか?少なくとも、外国語系の先生方、学生たちには関心の薄いテーマで
    あるらしい…。その意味では、まだ先生方も学生たちも頭の中はまだ、どちらかというと「経済発展優先」らしい。
    「和谐社会」の時代でしょ!没有和谐,就没有全面的小康社会。。。不对吗?
    午後から、分科会の発表。私と洛陽外国語大学のW老師が司会役。しかも私が、報告のトップバッター。
    実は昼食前に、その会場にはプロジェクターがないことが判明。わわわわわわっ、私、何のために北京までパソコン持ち込んで
    スライド作成したのか…(涙)。しかも、スライドにあわせて時間配分していたので、実際の発表は大幅に時間超過。
    ごめんなさい、でも、でも…と言う気分でした。
     
    夕方6時、何とかすべての報告が終わり、迎えに来てくれたZ君(私の前任校の卒業生で、今は日本学研究センターの院生をしています)と一緒に、
    ほかの卒業生の待つイタリアン・レストランへ。この店は前につれてきてもらいましたが、なかなか味もよい、いい店です。
    久しぶりに会う卒業生たち。みんな、それぞれに成長し、がんばっていました。私も、常に成長し続ける人間であらねば、と強く思いました。
     
    深夜、体は疲れているのに、なかなか寝付かれず、結局眠りについたのは午前2時過ぎ…あれ?あれ?あれ?DSCF1299
     
    22日早朝ホテルを出発、8時半の飛行機で武漢へ。
    帰宅後、パンをかじりながらかばんの荷物を詰め替えて、すぐにM大の午後の授業に出かける。
     
    お世話になった皆さんに心から感謝いたします。
     
     
    09 October

    この空のはるか高みを

     「この空のはるか高みを」
         
    この空のはるか高みを
    透明な風の船団が渡ってゆく
     
    積み込まれているものは
    手放した夢の澱(おり)や
    見失った愛の欠片(かけら)
     
    この空のはるか高みを
    哀しい風の船団が渡ってゆく
     
    秋の日の午睡の間(あわい)
    追憶と忘却が擦れ違う時分に
     
    ああ私もまた
    その船に揺られて
    渡ってゆくのだ
    誰人かの頭上に広がる
    空のはるか高みを
     
    秋の日の午睡の間に